抗ウイルス加工試験 報告書

資材のウイルスに対する効果確認試験
試験報告
試験番号:207092N①
株式会社食環境衛生研究所
1.表題
   資材のウイルスに対する効果確認試験
2.目的
   資材のウイルスに対する効果を確認するために実施
   (試験はISO18184 及びISO21702を参考とした)
3.試験依頼者
   名称    :株式会社サービステック
   所在地   :〒224-0033 神奈川県横浜市都筑区茅ケ崎東2-2-10
4.試験実施施設
   名称    :株式会社食環境衛生研究所
   所在地   :群馬県前橋市荒口町561-21
   運営管理者 :久保一弘
5.試験実施者  
   試験責任者 :松本彰平
   試験担当者 :近藤実紀
6.試験日程概要 
   試験開始日 :2020年5月7日
   試験終了日 :2020年7月20日
7.供試ウイルス
   株式会社食環境衛生研究所にて保有している1ウイルス種を供試
   Porcine epidemic diarrhea virus P-5V株 (以下、PERV)
   *動物感染性のコロナウイルス
    培養細胞:vero細胞(アフリカミドリザルの腎臓上皮由来株化細胞)
8.試験資材
   スーパー・アミアートF(アミノ酸生活)処理布5%溶液濃度
   対象:未処理布
   *各資材は2cm大の大きさにカットし、0.4gとなるように重ねて試験
9.区の設定

 

検体 検査時点(時間) 反復数
ウイルス
対照 対照資材 0、24 1
試験 試験資材 24 1

 

10.ウイルス液調整方法
   ⑴ PEDVをvero細胞に接触
   ⑵ 37℃で1時間吸着後、接触ウイルス液を除去し減菌PBSで2回洗浄
   ⑶ MEM培地を加えて、37℃、5%CO2下で培養
   ⑷ 70〜80%程度の細胞変性効果(以下、CPE)が観察された時点で
     培養上清を回収
   ⑸ 回収した培養上清を、3000rpmで30分間遠心後、
     遠心上清を回収

11.試験手順及び方法
    ⑴ ウイルス液の接種及びウイルス力価測定
      試験実施前に、資材を細胞維持培地20mLで洗い出し後
      さらに10倍段階希釈し、各希釈液をvero細胞に接種し、
      37℃、5%CO2下で5日間培養。
      vero細胞が正常な形状を示さなかった場合、資材による
      細胞毒性ありと判定し、本試験では細胞毒性が確認された
      希釈液倍率を試験から除外。
      その結果、洗い出し液原液で細胞毒性はかくにんされなかったため
      本試験における検出限界は洗い出し液中の濃度として
      101.5TCID50/mLとした
     ①試験資材にウイルス液を0.2mL添加し、滅菌バイアルに入れて密封
     ②室温下で24時間静置し感作時間とした
     ③感作時間経過後、ガラスバイアル中に細胞維持培地20mLを添加
      よく混合してウイルスを洗い出した
     ④洗い出し液についてさらに細胞維持培地で10倍段階希釈を行い
      各希釈液を96wellマイクロプレートの培養細胞に接触し
      5%CO2ガス存在下で37℃、5日感培養
     ⑤培養後のCPEの有無から、ウイルス力価(TCID50)を測定
   ⑵評価
     試験結果において、検査時点ごとに、対象区に対する試験区の
     減少率(%)を算出し、効果を確認
     なお、本試験において減少率は以下の式で算出
     減少率(%)=(対照区−試験区)÷ 対照区x100

12.結果
    結果を表1及び図1に示した
    試験開始時においてはウイルス感染価で2x106.5(TCID50/試験片)
    であった
    24時間後、対照区では自然滅衰がみられ2x106.5(TCID50/試験片)
    試験区では2x104.3(TCID50/試験片)で93.3%減少となった
    *減少率は24時間後の大正区の感染価との比較

   

  

13.考察

    本試験は、試験資材のPEDウイルスに対する効果を確認するために実施
    試験の結果、24時間接触させることで93.3%のウイルス減少効果がみら
    れるものと判定

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